ワーママって仕事も家庭も中途半端になってしまっている気がしてツライ…
今の職場には、ワーママに対する理解がない
こんな悩みを抱えているワーママさんは多いのでは?
仕事と育児の両立に悩んでいたり、職場での自分と家庭での自分とのギャップを受け入れられなかったりすることは、なかなか違う立場の人には理解してもらえません。
そんな、育児も仕事も頑張るワーママさんにおすすめしたいのが『Aさんの場合。』という本です。
読むだけで視野が広がり、とても前向きな気持ちになることができます◎
- 今の生活にもやもやを感じているワーママさん
- 最近本を読む時間がないワーママさん
- ワーママさんと一緒に働いているすべての人
漫画形式でサクッと読めちゃう『Aさんの場合。』のおすすめポイントと感想を紹介します。
Aさんの場合ってどんな本?
この本の一番いいところは、誰も悪者になっていないところ。
他人には他人の事情があるということが、さまざまな立場から丁寧に描かれています。
ストーリー
この本のストーリーは、【未婚/彼氏なし女性Aさん】と【既婚/子持ち女性Bさん】の2人の女性を中心としています。主にAさんとBさんが勤める会社を物語の舞台とし、現代社会における女性のジレンマを分かりやすく、そして共感できるように描かれています。
場面場面で出てくる、課長やパパ、[あの子]も、くすっと笑えたり共感できたり、身近な人とリンクしたりするのがおもしろい!
「主婦にとっちゃ仕事なんてカルチャースクールみたいなノリなんだろうな」
「子供いる人ははやく帰れていいわね」 と思いながら仕事をしている、Aさん。
でもそんなAさんも、結婚していないことを周りからチクチク言われたり、仕事が増えてしまったり、いろんなことを我慢しながら仕事をこなしています。
「いいな独身は 時間もお金もありあまっているんだろうな」
「(周りの人に)早く帰れていいわね~とか言われているんだろうな」と、劣等感を感じている、ワーママのBさん。
子育てと仕事の狭間で、悩みながらも生きている様子がとてもリアルに描かれています。
読みやすい漫画形式
4コマ漫画になっているので、「うんうん、そうそう。」と共感しながら読み進めているうちに、あっという間に読み終わってしまいます。
サクッと読めるので、育児をしながらの隙間時間にでも、仕事の休憩中にでも、1日数ストーリーずつ気軽に読めるのがおすすめポイント◎
『Aさんの場合。』をワーママにおすすめする2つの理由
男性も女性も年齢問わず、さまざまな立場の人が共感できる『Aさんの場合。』ですが、やっぱり一番はワーママさんにおすすめしたいです。
その理由を2つ紹介します。
①共感できる
何で私ばっかりこんなに大変なの…
多くのワーママさんが、一度はこんな風に思ったことがあるのではないでしょうか。
でも、誰かが悪いわけではない。子どもを否定しているわけでもないし、夫も家族のために仕事を頑張ってくれているのも知っている。自分だけが我慢をしているわけではない、というのも分かっているのです。
それでも、家事や育児など目の前のことにいっぱいいっぱいになると、つい「何で私ばっかり……」と誰かに八つ当たりしたい気持ちになってしまいますよね。
『Aさんの場合。』では、そんな「何で私ばっかり……」がいろいろな立場の人の目線で書かれているので、共感することで前向きな気持ちになることができるのです。
②心が軽くなる
この本を読み終えたころには、
「こんな人もいるんだ。」「実はあの人はこんな考えだったのかもしれない。」と、新たな目線で物事を考えることができるようになります。
また、自分はひとりじゃないということを再確認でき、育児と仕事の両立で悩んでいた気持ちも軽くなります。
私は仕事や子育てに対する考え方がかわり、夫婦関係も良くなりました◎
『Aさんの場合。』を読んだ感想
実際に私が『Aさんの場合。』と出会ったきっかけと、読んだ感想を紹介します。
『Aさんの場合。』との出会い
妊娠中、育児ブログを読み漁っていた時に、この本の著者であるやまもとりえさんのブログに辿り着きました。そのブログの中で描かれていた『Aさんの場合。』には、これから子育てする不安感や社会からの疎外感を感じていた私にとって力となる言葉がたくさん書かれていました。
そこからブログのファンとなり、読み進めているうちに本が発売されるということを知り、今まで小説ばかり読んでいた私でしたが、初めてブログから出版されている本を買いました。
『Aさんの場合。』を読んでみて
私は2児の母として、慌ただしい日々を送っています(現在は育休中)。
母になる前のOL時代はバリバリ仕事をしていて、毎日パソコンの数字と睨めっこしていました。その頃を思い出すと、ふと、寂しくなる時があるんですよね。
もちろん子どもが生まれてから、毎日癒しや刺激もあって、成長を感じられ、この日常は何にも代えられないものだと感じています。しかし、仕事をバリバリしていた頃の自分とのギャップを感じた時に、寂しい気持ちになるのです。周りにたくさんの人に囲まれて、社会に貢献していた自分が恋しく、うらやましくなってしまうのです。
そんな時にこの本を読むと、人にはそれぞれの人生があって、みんな精いっぱい生きていることに気付かされます。
今まで私がしてきたことも、今私がしていることも間違っていないんだと、自分の人生に自信が持てるようになりました。
実は働くすべての人におすすめできる本
この『Aさんの場合。』は、全方位共感型4コマ漫画とうたわれています。
未婚のAさん・既婚のBさん・課長・あの子・パパなど、必ずどれかの登場人物に共感できるストーリーとなっています。
ワーママはもちろんのこと、実際に社会で働いている人、そしてこれから社会人になる学生、すべての人におすすめ!
自分の視野が広がり、人間関係をうまく築き上げるためのヒントがたくさん書かれています。
実は、女性が多い職場に勤めている私の夫にも読んでもらいました。
「俺は小説しか読まない。」と言いながらもすぐに読み切っていて、「女性社員と接する上で参考になった!」と言ってくれて、私自身もなんだか嬉しくなりました。
まとめ
今の時代、育児をしながら働いている人はたくさんいて、それぞれすごく大変な思いをしていると思います。
この本を通してたくさんの人と、少しでも‟共感”しあえたら、嬉しいです。
鹿児島県出身のイラストレーター。育児のことを綴ったブログ「ヒヨくん あっくん育児日記」が、1日20万アクセスを越え、大人気。